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運動会、泣けました(;;)

ずいぶんと日が経ってしまったが、運動会の話。
感動するよ感動するよとさんざん周囲に言われていたけれど、やっぱり感動するもんだ(笑)

今年はじぃじとばぁばに前夜から来てもらい、朝5時起きでばぁばと弁当作り。パパとじぃじは7時に場所取りへ。
去年同様、今年も雲一つない青空で、絶好の運動会日和だった。

年長になるといろいろな事ができるようになり、出番も多い。

☆・・・開会式の鼓笛隊演奏・・・☆

年長児全員で「キラキラ星」を合奏。
運動会、泣けました(;;)_c0048142_013096.jpgすずはメロディオン、りょうは大太鼓。大太鼓は他にも希望者がいたようだが、じゃんけんで勝ったらしい。
夏休みにあったヤマハの発表会の合奏でもりょうは大太鼓だったけど、その時の曲に比べればリズムはかなり簡単。メロディオンの方が、歩きながら弾く上に鍵盤が小さい分、難しいかも。
ただ大太鼓は大きくて、りょうが担いで歩くと後ろにひっくり返りそうなのがおかしかった。

☆・・・綱引き・・・☆

クラス対抗で2回戦。我が象組は小柄な子が多くて1回目は負けたが、2回目は見事勝利!みんな飛び跳ねて喜んでいて可愛かった♪

☆・・・新体操・・・☆

今年のテーマは「タイタニック」出航沈没新たな出会いという3部構成のストーリーを、リボン・フープ・旗などの手具を使って表現する。
運動会、泣けました(;;)_c0048142_064762.jpg曲に合わせて隊形を様々に変えたり、手具を持ち替えたりと、なかなか忙しい。演技時間も長いから結構見ごたえがある。
夏休み前から少しずつ練習を始めて、みんなよく覚えたなぁと感心する。ここまで根気強く教える先生もすごい。
演技のビデオを撮り終わり、ホッとして後ろを振り返ったら、ばぁばが感動して目頭を押さえていた(^^;)。いやいや、泣くのはまだ早いです(笑)。



☆・・・鳴子踊り・・・☆

夏祭りで披露した「鳴子踊り」が、午後の最初の種目。ハッピにたすきがけで、トラック内を練り歩く。

☆・・・親子競技・・・☆

運動会、泣けました(;;)_c0048142_012588.jpgリレーの前の楽しいアトラクション。親子で1組となるため、我が家は必然的にパパもママも参加となる。こういう場合は大抵、パパ&すず、ママ&りょうのペア。
その間はカメラマンがいなくなってしまうけど、家族全員で楽しめるからまぁいいか。

☆・・・リレー・・・☆

なんと言ってもクライマックスはこれ。競技の前には、年中さんと年少さんも応援の歌と踊りで盛り上げてくれる。年長の親は、カメラの準備と場所取りに余念がない。親の方がドキドキしてしまう。
我が幼稚園のリレーは、年長さん全員が50~60mくらいのトラックをそれぞれ1周するクラス対抗形式だ。身長の順に、男の子と女の子が交互に走る。小さめの子達が競う前半戦、大きめの子達で競う後半戦の2つに分けて行われる。
すずもりょうも前半戦。すずは前半戦のアンカーだった。

何が心配って、「ちゃんと最後まで走ってくれるのか?」というこの1点のみ。すずはともかく、りょうは去年、かけっこを最後まで走らなかったから・・・(--;)。
去年は1位になれないと分かった途端、ふてくされてゴールに着く前に走るのをやめてしまっていた。練習の時点でまともにゴールまで辿り着くことがほとんどないため、先生からママに電話がかかってきたくらい。本番でも一応ゴールはしたものの、途中からは歩いていたのだ。

運動会、泣けました(;;)_c0048142_0195394.jpgすずにしても、アンカーということで多少ならずプレッシャーを感じていたらしい。象組は練習で3位か4位(年長は4クラスなので、つまり最下位かその1つ上位)であることが多く、しかもすずが走る頃には半周ないし1周近くの差がついていることが多かったようで、「すっちゃん、1人で走ってばっかりなんだよね・・・」と少々恥ずかしそうにしていたのだ。
「ビリでも何でも、最後まで諦めないで走るのが一番カッコいいんだよ。恥ずかしい事なんか何もないから、思い切って走るんだよ」とは言っておいたのだが、果たしてどうなるか。

バトンの受け渡しを何度も練習したり、「足をもっと上げる」とか「もっと腕を振る」とか、走り方をクラス皆で研究したりして練習を積み重ねた結果、運動会直前の最後の練習では、象組は初めて2位になったそうで、担任の先生は思わず嬉し涙を流したらしい。順位にはそれほどこだわってはいないけど、もし上位に食い込めたら、先生はもちろんママ達も感激だろうなぁ。
「もし1位だったら、○○先生胴上げね!」なんて、ママ友達が集まって冗談交じりに(でも半分本気で)言い合っていたくらいだった。

そして本番。去年、最前列でビデオを構えていながら、興奮と緊張のあまり録画ボタンを押し忘れ、結果かけっこの映像がスッポリ抜け落ちるという失態をかましたママは、「今年は絶対にリベンジ!」とスタート前からしっかり録画ボタンを押して、アンカーであるすずのゴールまで回しっ放しにしておいた。
ママの位置はちょうどスタートライン(つまりゴールライン)の目の前。アングルもバッチリだ。

まずは6番目に走るりょう。最下位でバトンを受け取ったりょうは、受け渡しのタイミングがよかったのかその場で1人抜き、今まで見たことがないくらい真剣な顔で走っていた。途中で更に1人抜き去り、トラックを無事最後まで駆け抜け、2位で次の女の子にバトンを手渡した。

運動会、泣けました(;;)_c0048142_0255995.jpg何人ものママ友達から「子供が真剣に走ってるの見たらウルウルするよ~」と言われていたが、逆に緊張しすぎて涙は出なかった(ママが緊張しても仕方ないんだけど)。緊張しながらも必死でビデオカメラを覗いてりょうを捉え、覗きながら大声で叫びまくっていた。「りょう、行けぇぇぇぇっ!!!!」と。
ビデオカメラ越しだったから、撮るのに必死であまり感情移入できなかったのかもしれない。

その後、象組は更に追い抜いて一時は1位にもなったが、全員参加のリレーは抜いたり抜かれたりで、順位が全く一定しない。転んでしまった子もいたりして、結局すずがスタートラインで構える頃には最下位となっていた。
それでも、どの子もみんな一生懸命走っていた。見ていると、他人の子でも愛しくてウルウルしそうな程だった。皆に頑張って欲しくて、顔を知っている子はできる限り名前を叫んで応援した。

すずが最後のバトンを貰った時には、既にトップと半周ほどの差がついていた。明らかに強張った顔でバトンを受け取ったのを見て、ママは思わずビデオカメラから目を離して大声で怒鳴っていた。「すずーっ、走れぇぇぇっっ!!!!!」
前にいた小学生が「うるさいなぁ、このオバサン」と言わんばかりにこちらを振り返ったが、そんなの構っちゃいられない。自分の子供を応援して何が悪い。無視して叫び続けた。

運動会、泣けました(;;)_c0048142_0285648.jpgすずも一心不乱に走っていた。前を走る子との差は縮まらず、ゴールまで最下位のままだったけれど、最後まで堂々と走っていた。そして、周囲の拍手を浴びながらゴールテープを切った。
すずのゴールを見たら一気に力が抜けた。他のママ達からも同じように「ハァ・・・」と脱力したような声があちこちで聞こえた(笑)。

2人ともよく頑張った。順位はどうあれ、一生懸命走っただけで十分だ。今日はたくさん褒めてやろう。
後半戦のリレーが終わった後(ちなみに後半戦は象組は3位だった)、清々しい気分で子供達の元へ向かった。最後の閉会式は親子で一緒に体操をするからだ。
象組の列へ行くと、何故かりょうがオイオイ泣いている。驚いて訳を聞くと、りょうはこう言った。「りょうくん、一生懸命走ったのに、象組1番じゃなかった~!悔しいぃぃ・・・!」

自分が1番になれなかったから悔しいんじゃないのだ。クラスが1番になれなかったのが悔しかったのだ。りょうの口からこんな台詞が出てくるなんて、思いもしなかった。
すずは最下位でゴールしたけれど、自分なりに全力を出し切ったからか、さっぱりとした顔をしていた。普段から勝ち負けにこだわる事の多いすずじゃなくて、マイペースで飄々としているりょうの方がこんな事を言うなんて。

それを見た途端、思わずママもグッときてしまった。子供って、1年でこんなに変わるもんなのか
いつまでもしゃくりあげているりょうを「りょうくんも、象組のみんなも、ふざけないで一生懸命走ってたよ。それだけで十分カッコよかったよ」と、何度も慰めた。
幼稚園で団体生活をするうちに、こういう感情が自然と出てくるようになったのかなぁ。
大きくなったな、としみじみ思った。本当に嬉しかった。

運動会、泣けました(;;)_c0048142_0352316.jpg今年は録画もバッチリ。すずのゴールでは興奮して多少ブレてしまったが、今も時々巻き戻しては子供達と眺めている。ママの絶叫がうるさいくらいに映りこんだビデオを(笑)。
本番その時より、ビデオで冷静に見ている方が、感動も新たにじわじわと湧き上がってくる感じだ。親バカだけど。

いやぁ、いい運動会だった。疲れたけど楽しかった。
小学校の運動会でもこんなに感動するのかな。いや、でもやっぱり、こんな気持ちになるのは幼稚園だけのような気がするなぁ。
あれだけ団体生活を心配した幼稚園も、残すところ半年を切った。残された行事もだんだん少なくなってきて、少し寂しい気持ちになる。
小学校に入ったら最後、就職するまで勉強の毎日が待っている。すずとりょうにはあと半年、幼稚園生活を存分に楽しんでもらいたいなぁ・・・

by suzuryo0917 | 2007-10-30 01:19 | 双子ネタ