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ドリカム☆ワンダーランド2007

昨年に引き続き、今年も行って来ました、ドリカムのライブ。しかも今年はDREAMS COME TRUE WONDERLAND 2007。4年に1度のお祭りだ。
ただ、「史上最強の移動遊園地」というサブタイトルなんだけど、正直なところ、見るまではどういう内容なのかいまいちピンと来なかった。「遊園地」っても、コンサートでしょ?野外だからなんか派手なことやるのかな?っていうくらいで。

今回は大学時代の友人に誘ってもらった。子供達はパパに預けて、久しぶりの都内。
場所は国立競技場。大学ラグビーを観に何度も通った、思い出深い所である。
友人とは結構早めに待ち合わせたのに、国立競技場の周りはすでに驚異的な人だかりだった。おまけにお隣の神宮球場ではヤクルト×阪神戦が行われるとのことで、自由席を求める長~い大行列が。周囲は黄色やらブルーやら、ドリカムのタオルマフラーの赤やらが入り混じり、一種異様な雰囲気。
熱狂的な阪神ファンでもある友人は、どちらも気になるのかソワソワと落ち着かない。「今日はドリカムだからねっ!」と一応念押ししたりして(笑)。

ドリカム☆ワンダーランド2007_c0048142_233836.jpg真夏日の暑さの中、汗だくになりながら人ごみをかき分けて、ようやく席を探し当てた。ステージの正面ながら、スタンドの上段も上段、最上段に近い。誘ってもらっておいて文句は言えないが、うーん、ちょっと遠い(--;)。
でも座って一息つくと、乾いた秋の風が吹き抜けて気持ちがいい。日も落ちかけた夕暮れの空の中に新宿の高層ビル群がそびえ立ち、申し分のない景色だ。あー、この景色、「東京ラブストーリー」の主題歌のオープニングみたい(って言っても判る人いないかなぁ・・・)。
見渡せば、スタンドとアリーナをびっしりと埋め尽くす観客が。その数、約6万人どこから湧いてきたんだ、6万人!
そりゃ周辺が人だらけになるはずだ。神宮と合わせたら、9万人以上があの場に居合わせたことになる。

17時半からライブは開始。バルーンに吊られ、ジュディ・オングのようなヒラヒラの衣装を身にまとい、ジャニーズさながらに宙を舞いながら現れた美和ちゃんを見て、客席のテンションはのっけから一気に最高潮。しかも1曲目、「うれしい!たのしい!大好き!」だし。盛り上がらないわけがないでしょう。
美和ちゃんが、歌い始めから感極まって泣いている。それを見て、友人ももらい泣き。おいおい、まだ早いって(笑)。
でもこの涙、今になってみればよく分かる。美和ちゃん、この時本当にいろんな想いが交錯してたんだろうな

そこから約3時間、まぁ歌うわ歌うわ約30曲!ビックリするくらい沢山の曲を披露してくれた。ドリカムのライブってMCが長いというイメージがあったのだけど、今回は「少し休んだら?」と言いたくなってしまうくらい歌いまくっていた。ファンとしてはもちろん、とても嬉しかったけれど。

最近の歌だけでなく、大学生の頃によく聞いた、アルバム1~4枚目あたりの歌も、沢山聞けた。
シングルでない、普段なかなか聞くことのできない大好きな曲、例えば
「あの夏の花火」
「時間旅行」
「星空が映る海」
「悲しいKiss」
などなど・・・。

歌詞が頭の中に染み付いていて、特に思い出そうとしなくても勝手に口をついて出てくるくらい大好きな歌達を、ほとんど全て歌ってくれた。
懐かしい歌が流れる度に、腕から足から鳥肌がゾワゾワ。あんな感覚は初めてだ。
隣には、15年以上も前から共に聴いては思い出を共有してきた友人が。懐かしの国立競技場で一緒に歌いながら、当時のいろいろな出来事が鮮やかに甦ってくる。

また、ほとんどがオリジナルのアレンジなのも嬉しかった。昔の歌を別のアレンジ(バラードがアップテンポになったり、コード進行が変わっていたり)にしてライブで歌うことがよくあるけれど、ファンとしては昔聞いた歌に対していろいろなイメージや思い入れを抱いているので、下手なアレンジを加えずにそのまま歌ってほしかったりする
今回もアレンジの違う曲はあったけれど、原曲のイメージを壊さない程度だったので「へぇ~、こんなのもカッコいいな」と素直に受け入れることができた。

ドリカム☆ワンダーランド2007_c0048142_23462895.jpg約3時間、音程も狂わず声量も衰えずに歌い続けるそのパワーだけでも十分凄いのに、それ以外のパフォーマンスも凄かった。
フィールドのアリーナ席を取り囲むように作られた通路のステージを、全速力で走る走る!サッカー選手だって、あれだけ走れば息が上がりそうだ。何曲にもわたるダンサーとの踊りも激しいのに息はピッタリ。もう40歳超えているはずなのに、美和ちゃん、昔より明らかに進化している。

他にも、マーチングバンドと一緒にドラムを披露してみたり、バルーンでアリーナ席の端から端まで飛んで移動してみたり。マーチングドラムって、難しいリズムを叩きながら、拍数に合わせて隊列のフォーメーションを変えなければならないので、結構難しいのだ。拍手も忘れて見入ってしまった。
「あの夏の花火」の後では花火の大連発。花火はちょっと予想していたけれど、それがまたドリカムらしく凝っていて、拍子をとりながらリズミカルに打ちあがる花火だった。

なるほど、「遊園地」ってこういう事か。観客を飽きさせないパフォーマンスの数々、次に何が起こるのか全く分からないドキドキ感。あっという間に時間が過ぎていく。
これは正しく、音楽のテーマパークやぁ~!(彦麻呂風)

そして一番驚いたのは、観客が「何度でも LOVE LOVE LOVE」のバックコーラスを練習していた時のこと。ドリの2人はステージから下がっていたのだけど、突然ママ達の周囲がキャーキャー騒ぎ始めた。
何事かとキョロキョロ見回したら、なんとママ達の席から10数メートル先の聖火台に、2人が立って手を振っているではないか!美和ちゃんの顔も、正さんの顔もすぐそこに、間近にある!!

我を忘れて大絶叫するママと、驚きすぎて口をあんぐり開けたまま声も出ない友人。ママも普段からは考えられないほどの興奮ぶりで、今思い返せば恥ずかしいくらいの大声&ハシャギようだったと思う(汗)。でもまさか、こんな近くに現れるとは夢にも思わないじゃないか!後ろの席で良かった!!
ドリカム☆ワンダーランド2007_c0048142_2351371.jpg美和ちゃんと正さんはその場で、アーティストとして初めて聖火台への点火を行い、客席の最上段からアリーナ席のステージまで、階段を一気に駆け下りた。そのまま、ステージと客席とが一体となって「何度でも LOVE LOVE LOVE」の大合唱。本当に素晴らしかった。

この歌の時も美和ちゃんは泣いていた。ライブの最中、何度泣いたかな。ライブの最後には正さんも泣いているように見えた。美和ちゃんがライブ中に泣くのは今までにも何度か見たことがあったけれど、正さんが泣くのを見たのは初めてで少し驚いた。その時は「ツアーも明日で終わりだし、感極まったのかな」くらいに思っていたんだけど。

美和ちゃんの旦那さんがその4日後に亡くなったと知ったのは、充足感と軽い脱力感でフラフラになりながら帰宅した、1週間後の事だった。

そうだったのか、とニュースを見て全てを悟った気がした。あんなに泣いていたのも、異様なほどパワフルだったのも、「ツアーを最後まで務め上げる」という旦那さんとの約束を守るためだったんだ、きっと。旦那さんも、美和ちゃんのその姿を最後まで見届け、安心して旅立ってしまったのかもしれない。

美和ちゃんの悲嘆はもちろんだが、それを見守る正さんの辛い気持ちも、ドリブログを読んでいると痛いほど伝わってきて、切ないばかりだった。
また先週発売された「ア・イ・シ・テ・ルのサイン~わたしたちの未来予想図~」が、これまた切ない。映画の主題歌ではあるけれど、美和ちゃん自身の精一杯の想いが綴られている気がして、聴いていると本当に悲しくなってしまう。

まだまだ歌える状態ではないと思うが、いつかまた必ずステージに戻ってきて笑顔を見せてくれることを、ファンは皆、強く信じている。辛さや悲しみを乗り越えた美和ちゃんと正さんが、今までよりもっと大きなスケールで楽しませてくれることを、ママ達はいつまででも待ちたいと思う。

by suzuryo0917 | 2007-10-09 00:27 | ママネタ