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運命の昇級審査~1

2月末、すずとりょうが習っている極真空手の冬季昇級審査があった。
2人は白帯。白帯は無級で、審査に合格すると10級となり、オレンジ色の帯を締める。10級からは2級上がるごとに、オレンジ(10・9級)青(8・7級)黄(6・5級)緑(4・3級)茶(2・1級)と帯の色が変わっていき、これらを全てマスターすると黒帯となるわけだ。ちなみにわが街の支部では、黒帯は5人しかいない。

運命の昇級審査~1_c0048142_14304859.jpg審査を受けるためには、一定の稽古時間をクリアし、一通りの技や型も覚えていなければならない。空手を習い始めて1年、ようやく先生に「そろそろ昇級審査を受けてみようか」と声をかけられて決まったものの、「こんなレベルで審査なんか受けても、受からないんじゃ・・・」というのがママの正直な印象だった。

一応、初歩レベルの型「太極そのⅠ」(動画はこちら。動画は「太極そのⅡ」だけど、挙げる腕の位置が替わるだけで、基本的な動きはⅠもⅡ同じ)は覚えたと2人とも言っているけれど、家で1人でやらせてみたら毎回動きが曖昧なのだ。先生がマンツーマンで教えてくれるわけではないし、まだ記憶力の乏しい幼児が週1回の稽古で完璧に覚えるのは、やっぱり難しい。
稽古中は先生に任せっきりで親は見学しないから、2人の型を見てもどこが合っているのか間違っているのか、よく分からなかった。

おまけに周りの親御さん達から情報を仕入れてみると、審査は型のテストだけでなく、筆記試験もあるらしい。極真会館の館長の名前や、五か条ある道場訓を書かされると言うのだ。
え、筆記試験って・・・(@_@)すずはともかく、りょうなんてまだ字も満足に書けないのに!
こりゃ大変だ。審査料は約9,000円、2人で20,000円近くも払うのだ。落ちるにしても、やれるだけの事はやってもらわなきゃ!!

運命の昇級審査~1_c0048142_14314790.jpgかくして、審査3週間前から我が家は大騒ぎ。稽古を週1回から2回に増やし、型を完璧に覚えるよう2人をドヤしつけて道場へ送り出した。道場訓は五か条も覚えられないから、そのうちの1か条だけを覚えさせ、更にそれを平仮名で紙に書き出し、トイレやリビングに貼って練習させた
すずは何とか平仮名が書けるけれど、書けないりょうの場合は、まず自分の名前を書く練習から。

一方、ママもマニュアルと首っ引きで「太極そのⅠ」を頭に叩き込み、2人を特訓。2人を見ていると、足を出す順番や手の高さなど細かい動きが全てアバウトだったから、「もっと腕挙げる!」「足が違う!」「声大きく!!」と、ある意味先生よりも怖い存在となって教え込んだ。パパにも「ママ、そんなにスパルタでやらなくても・・・」と言われてしまったほど。

でもそうやって練習しているうちに、「昇級審査をすれば誰でもオレンジ帯が貰える」くらいにしか考えていなかった(らしい)2人にも「昇級審査って大変な事なんだ」という事が少しずつ分かって来たらしい。
稽古にも熱が入るようになり、「ちゃんと覚えて上手にやらなきゃ」という言葉が聞かれるようになった。

運命の昇級審査~1_c0048142_1432258.jpgさて、当日。無級~7級までの受験者が、本部のこじんまりとした道場に集まった。全部で50人ほどと、かなり多い。
すずやりょうは一番のおチビさんで、大多数は小学生。中には最近入門したらしい成人男性も数名いた。これから約2時間半、保護者は傍らでじっと見守ることになる。

実際の審査は、ママ達が想像していた以上に難しく、厳しい内容だった。

by suzuryo0917 | 2007-03-18 13:57 | 双子ネタ