我が家の9月は、子供達の誕生日、運動会、結婚記念日とイベントが続く。
イベントったって、結婚記念日なんかは毎年なにかやるってわけじゃないけれど。
ただ、今年はちょっといつもと違う。
結婚10周年だった。
子供達も、今年で9歳。一ケタの年齢もこの1年で終わりを告げる。
毎年思うけど、早いもんだなあ。
誕生日は平日だったので、2人のリクエストだったオムライスを作り、事前に予約したケーキでお祝い。
今までは、有無を言わせず毎年ショートケーキだった。
2人に「今年はどんなケーキがいい?」と聞いたところ、すずは
「イチゴが載ってるからショートケーキがいい」、りょうは
「いつもショートケーキだから、たまにはチョコレートケーキがいい」。いつもの如く、意見は真っ二つに割れた
ならば、間をとって
「イチゴの載ったチョコレートケーキ」にしよう!ということになったのだが、これがなかなか見つからない。クリスマス時期でもないし、お店で用意されているバースデーケーキって、オーソドックスなショートケーキが多いのね
3~4店舗探し回って、やっと見つけた。2段構えのケーキで見た目はゴージャスだが、お値段は案外手頃。いいのが見つかってよかった
お店に売っていたマカロンが色とりどりで綺麗だったので、色違いを4色分だけ追加購入。ケーキに飾りつけてみた。
シックなチョコレートケーキが、少しだけ明るくなりました。ケーキもマカロンも美味しかった
「プレートに書くお名前は何にしますか?」と聞かれたので「2人いるんですけど」と答えたところ、プレートが小さくて1枚に2人書ききれない・・・
店員に頼んで、プレートを2枚にしてもらい、1人ずつ名前を書いてもらった。これならプレートを食べる時も、半分に分けなくて済む。ラッキー
そして月末は、結婚記念日。
「10周年は、舞浜に泊まれるといいね」と以前から話していた。10年前に舞浜のヒルトンで挙式をしたので、挙式したホテルに家族で宿泊したいと考えていたのだ。
運よく、運動会の代休がちょうど月末の月曜日に重なったので、日曜日に宿泊予約を入れておいた。日-月の1泊2日なら、舞浜も少しは空いてるかな~と。
土曜日に行われるはずだった運動会が雨で1日延期され、「運動会がこれ以上延期されたら、ホテルもキャンセルしなきゃ
。キャンセル料取られちゃうよ~
」と焦ったが、日曜日が晴れてくれたおかげで無事開催。
運動会終了後、後片付けもそこそこに舞浜へ直行した。
10年ぶりの
ヒルトン東京ベイ。ディズニーランドのついでにちょっと立ち寄ってみることは1~2度あったが、宿泊はまさに挙式の日以来だった。
子供達も大きくなり、さすがにツインルームで添い寝というのも厳しい(笑)。今回は、
ハッピーマジックルームというファミリー向けの客室を予約してみた。
部屋全体に植物や動物などが描かれ、絵本の中に迷い込んだような感覚になる部屋だ。
実際、ベッドサイドに絵本が置かれていて、その絵本の内容を手掛かりに部屋の中を探検すると、いくつかの仕掛けを見つけることができる。すずもりょうも面白がって、部屋中をウロウロ探し回っていた。
ベッドも4つ並んでいる。ベッド同士がくっついているので、隙間に落ちることもない(すずは窓際の端のベッドに寝たせいで、明け方は床に落っこちたらしいが(笑))。
こんな部屋、10年前はなかったなぁ。やっぱり10年も経つと、ホテルも変わるんだな
ハッピーマジックルームのあるフロアは、エレベーターホールにも夢がある。
変わっていたのは客室だけではなかった。
レストランも、昔あった日本料理屋や、二次会をやってもらった最上階のバーはなくなり、ビュッフェスタイルのレストランが増えていた。おまけに、コンビニやスターバックスまで揃っていて、リゾートホテルなんだかビジネスホテルなんだか、よく分かんない感じ
まぁ舞浜はコンビニも少ないし、ホテルのルームサービスはいちいち高いから、家族連れにとっては有難いことなんだけど。
昔、何度も通った場所がすっかり様変わりしているのいうのは、なんとなく寂しい。
でも、ずっと変わっていない所もあった。
宴会場のフロアに行ってみたら、たまたまブライダルフェアをやっており、披露宴をイメージした会場として、自分達が披露宴をした会場が飾り付けられていた。
それが、10年前とほとんど変わらない飾り付け!照明の具合といい、花の飾られ方といい、自分達の披露宴を彷彿とさせるものだったのだ。
年々マイナーチェンジはしているのだろうけど、基本スタイルが10年間も変わってないってことは、それなりに人気のある披露宴プランなのかしら。
このホテルの披露宴は、円卓がない。というか、あるにはあるのだけど、「1卓に何人がけ」という決まりがない。
「このテーブルは大学時代の友人で8人、このテーブルは母方の親戚で10人、このテーブルは幼なじみで2人」といったように、
自分達の好きなようにテーブルコーディネートができる。だから、会場内に円卓があったり長テーブルがあったり、様々なのだ。
その自由さと、会場全体のムーディーな雰囲気が2人とも気に入って、このホテルに決めたのだけど、その路線が今でも変わっていないというのは正直嬉しかった。
嬉しくなって会場内で何枚も写真を撮り、そのまま控室や衣装室などを覗いて、チャペルへ。
中を覗いて足を踏み入れようとすると、控室から聖歌隊の衣装を着た女性が出てきた。
女性は不審そうな顔で「見学ですか?」。そりゃそうだろう、明らかに独身カップルじゃないし(笑)、子供は連れてるし。
「実はちょうど10年前にこちらで挙式をして、今回結婚記念日で宿泊するので、子供達に式場を見せたいと思いまして」と事情を話すと、女性は嬉しそうに「そうなんですか!私も10年前からここで働いてますので、もしかしたら立ち会わせていただいたかもしれませんね」と言ってくれた。
チャペルの方も、昔と全く変わっていなかった。ちょっと狭いけど、大理石の白が清々しいチャペルだ。リニューアルされてなくてよかった
「お父さんとお母さんは、10年前にここで結婚式をしたんだよ」と言うと、すずもりょうも「ふぅん・・・」と呟いて神妙に眺めていた。記念に4人の写真を撮ってもらい、チャペルを後にした。
りょうは何を感じたのか、その後しばらくの間「お父さんとお母さんが結婚して、すっちゃんとりょうくんが生まれたんだね。産んでくれてありがとう
」と言いながらメソメソ泣きだして、フォローするのがちょっと大変だった。
感動してくれるのは有難いんだけど、こうやって一度しんみりテンションに陥ると、元のテンションに戻すのが一苦労なのだ、彼の場合は
ブライダルフェアということもあって、宴会場フロアでは何組ものカップルが見学や打合せをしていた。10年前を懐かしく思い出しながら、彼らを眺めつつブラブラと歩いた。
あの頃は自分も、会社帰りや休日も毎週のようにここに来て、打合せしたっけなー。当日は朝から忙しかったけど楽しかったし、これから始まる生活にワクワクしてたよなあ。
チャペルでも、2人で宣誓とかしたんだったよなあ。
あれから10年が経った。
現実はいろいろと厳しいけれど、あの頃の気持ちを忘れず、これからも2人で頑張っていこう。自分達のためにも、子供達のためにも。
今回の宿泊は、そんな初心を思い出すいい機会となった。
余談だが、このプチ旅行の費用は、全てパパの負担。スイートテンダイヤモンド代わりのプレゼントだそうだ。
パパ、ありがとう
翌日は冷たい雨の1日だった。
パパとママはヒルトンに泊まることが目的だったので、翌日はそのまま帰ってもよかったのだが、子供達にしてみればそうはいかない。彼らにとって、「舞浜=ディズニー」なんだから
せっかくなので、ハロウィンイベント真っ最中の
ディズニーランドへ行ってきた。
他にも振替休日の学校が多かったのか、雨の平日のくせに、休日ばりの混み具合だった(パーク内で小学校のお友達に出くわしたのには驚いた)。
傘とレインコート程度しか用意しておらず、子供達の靴の中に雨が侵入してしまい、長靴まで買うはめになってしまったが、アトラクションにはそこそこ乗れたし、それなりに楽しめた。パレードは中止だったけど、花火もなんとか上がってくれて綺麗に見られたし。
今回はディズニーはメインじゃなかったから、こんなもんで上々かな
今度、ヒルトンに来れるのはいつかなあ。4人で泊まるのは、これが最初で最後かもしれない。
思春期になったら、子供達は付いてこない可能性も高いし。寂しいけど。
「次の10年後のヒルトンは、すずとりょうがプレゼントしてくれないかねー」なんて、パパとニヤニヤしながら話している